さかぐち直人
皆さん、代表選挙も今日が最終日です。
まずは熊本の地震で被害に遭われた方々に心からのお悔やみとお見舞いを、申し上げ、今回の代表選挙をともに闘った山本ジョージ候補、石井れいこ候補、また酷暑の中、準備や運営に関わってくださった方々には心から感謝いたします。
私はこの半年、党の中心から少し距離を置き、ボランティアの一人として、れいわ新選組を支える役割を担ってきました。
そこで改めて感じたことがあります。
今、れいわ新選組を見る世間の目は、私たちが思っている以上に厳しい。
先日、ある方からこんな言葉を聞きました。
「憎悪によって力を得た政党が、憎悪によって壊れているように見える」
厳しい言葉です。私は反論しましたが、彼らの思いは強いものでした。
れいわ新選組は、本当にそんな政党だったのでしょうか。
私は違うと思っています。
生活が苦しい人。
障害や病気を抱える人。
非正規で働く人。
子育てや介護に疲れている人。
政治から声を聞いてもらえなかった人。
そうした人たちの声を国会に届けるために生まれた政党だったはずです。
「生きててくれよ」
この言葉に救われた人がたくさんいました。
だから私は、この党が憎しみ合い、傷つけ合い、分裂して終わっていく姿を見たくありません。分断をなくしたい。その思いもあって、私はこの代表選挙に立候補しました。
しかし、代表選を戦ってみて、もう一つ感じたことがあります。私自身が立候補したことで、新たな分断を生み出している面もある。
誹謗中傷が飛び交う言論空間、ボランティア10カ条をまとめる役割を与えて頂いただけに、正直複雑な思いでした。
職員や地方議員の方々から、そっと声をかけられることがあります。
「実は応援しています」
「言っていることは、その通りだと思います」
私は、うれしいと同時に、少し寂しく感じます。なぜ「こっそり」応援しなければならないのでしょうか。意見が違うことを、なぜ恐れなければならないのでしょうか。
民主主義とは、多数決だけではありません。多数派が勝って、少数派が黙ることでもありません。少数派の声を聞く。自分と違う意見にも耳を傾ける。そして、異論があっても堂々と議論に参加できる。それが民主主義だと私は思います。私は、その民主主義を、まずこの党の中につくりたい。
誰かの顔色を見なければ意見を言えない党ではなく、代表に対しても「私は違うと思います」と堂々と言える党。
それぞれが一人の人間として尊重される党。私たちがつくりたい社会を、まず党の中につくる。それが、私がこの代表選挙で訴えてきた改革の原点です。
もちろん、民主的な党にするだけで選挙には勝てません。私たちが立ち向かうべき相手は物価高、貧困、災害、人口減少、そして食料やエネルギーを海外に依存する日本の脆さです。そして、戦争へ向かいかねない世界の分断です。
私は、これらを「危機管理」という視点から捉え直したい。
災害が起きても命を守れること。
物価が上がっても暮らしていけること。
世界で何かが起きても食料とエネルギーを確保できること。
そして、戦争そのものを起こさない外交力を持つこと。
誰もが人を支え、人に支えられながら、安心して挑戦できる社会をつくる。
私は、そのためのれいわ新選組つくりたい。
私は紛争地の平和構築に長く関わってきました。力こそ正義とばかりに撃ち合い、殺し合いで物事を決めていた国で、一票によって未来を決める、そんな制度作りに関わってきました。一緒に活動していた中田厚仁さんという仲間を武装集団に殺害されたことがあります。
ところがお父さんの中田武仁さんは、犯人の逮捕や処刑を望みませんでした。「犯人を見つけて処罰したら新たな憎しみが生まれるでしょう。厚仁もそれは望んでいないと思います」
お父さんの言葉に衝撃を受けました。
政治を変えるために、誰かを憎む必要はない。
私は、この代表選挙で勝つことだけを目的に立候補したのではありません。今日、どのような結果になっても、この思いは変わりません。少数派の声を聞く。異論を排除しない。お金の使い方を明らかにする。権力を監視する。今の与野党政治が生み出している不条理には徹底して闘う。
山本太郎代表は「山本太郎も信用するな。監視してほしい」と言いました。
誰か一人が引っ張るれいわから、みんなでつくるれいわへ。そのための制度化をしたい。
そして、誰かを敵にして結束する政治から、考えの違う人とも一緒に未来をつくる政治。皆さんと作っていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
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